最近注目されているABC検診を当院でも施行しております。
ABC検診とは、胃の委縮度を測定するペプシノーゲン(PG)検査と胃潰瘍や胃がんの原因となるヘリコバクター・ピロリ(ピロリ薗)抗体価検査を組み合わせて行う検査です。
検査は採血のみなので、簡単に施行できます。
胃がんの検診は上部消化管内視鏡(胃カメラ)やバリウム検査が必要ですが、ABC検診を受けることにより、胃がんのリスクを大体推察することができるようになる検査(言い換えれば、上部消化管内視鏡検査を受ける動機付けとなる検査)と考えてください。
ABC検診は、一般的にはペブシノーゲン検資(PG)とへリコパクター・ピロリ抗体価検査でA~Dの4つのグループに分類します。しかし、この一般的区分ではA群の中に、実はB・C・D群が含まれてしまう(偽A群)という問題点が指摘されています。D群にも議はピ口リ菌陽性が多く含まれている可能性があります。
分類 | A群 | B群 | C群 | D群 |
---|---|---|---|---|
ピロリ菌 | 陰性 | 陽性 | 陽性 | 陰性 |
PG値 | 陰性 | 陰性 | 陽性 | 陽性 |
リスク | 低い >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> 高い |
当院では、さらにピ口リ簡抗体価・PGⅡ値により、真のA群と偽A群に分けてより精密に(精密ABC検診)判定します。
簡単な問診と採血のみです。予約は必要ありません。
料金4200円(税抜)
結果:約2週間で結巣が出ます。
注意事項
以下の方は検査対象になりません。
※ご不明な点はお電話にてお問い合わせ下さい。
胃の悪性疾患は胃がんだけではありません。上部消化管内視鏡検査はどの群であっても定期的に必要な検査です。しかし、精密ABC検診を受けて、ヘリコベクター・ピロリ薗の感染の有無を調べ、もし陽性なら除菌をしたほうが良い可能怯が高いこと、真のA群であれば胃がんのリスクはかなり低いことなどうまく活用すれば非常に有用な検査であることを付記いたします。